技術者のビタミン・ニ週1冊「経営という仕事」( Vol.48) |
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2008/11/17 月曜日 09:57:42 JST |
「経営という仕事」(小宮一慶/ビジネス社)
本書によれば、経営には以下3つ重要な仕事があります。
1.企業の方向付け
環境変化の中にあわせて、どんな製品・サービスを提供していくか、その戦略を決め、儲かる仕組みを描くことです。
2.資源の配分
最高の成果を出すために、如何に資源、特に人的資源を最適に配分していくか、ということです。
3.人の動機付け
社員の才能を引き出して、彼らを活き活きと仕事できるように 夢やビジョンを共有し、評価制度などを整えることです。
上記3つに照らして、自分は何れも十分にできていません。
特に1について、ここ数年足踏み状態が続いていました。
本書を読んで、感銘した言葉をいくつか紹介します。
- 御客様から戴いた利益が、企業が存続するための源泉となります。「御客様のいない企業は成り立たない」。
- 株主や従業員を大切にするには、まず、御客様を第一にすることです。
御客様から利益を得ない限り会社は成り立たない。
- プロの買い手になれなければ、プロの売り手にはならないのです。
自分が買い物をした時に甘い評価しかできなければ、売るときにも甘い考えでしか対応できません。
- 小さなリスクを恐れるな、大きなリスクをとるな。
- ベンチャー企業はむしろ「負け犬」に近い分野に進出していくべきでしょう。
成長率がそれほど高くなく、競争他社の参入もそれほど多くなく、小さなベンチャー企業の小回りが利くという利点を生かした方がよい。
- 強い企業は3つの条件があります。
1)他社との違いを明確にすること
2)戦う分野で他社と遜色のない財務力があること
3)会社のビジョンや理念が確立していること
筆者プロフィール
氏名: 楊 仲慶(ヤン ツォンチン)
生年月日: 1962年6月1日
出 身 地: 中国浙江省
略歴:
1983年7月: 中国浙江大学電気工学部
卒業
1990年9月: 東京工業大学電気電子工学科博士を取得
1990年10月: 東洋電機製造(株)技術研究所入社
1994年1月: 東洋電機製造(株)退社
1993年7月: マイウェイ技研(株)設立
1999年11月: 西安交通大学 特聘 教授
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