技術者のビタミン・ニ週1冊「組織を動かす」( Vol.47) |
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2008/11/03 月曜日 20:25:43 JST |
「人を動かす、組織を動かす」(小宮一慶/ビジネス社)
経営者として、重要な仕事は、
1.商品を作る、
2.ビジネススキムを作る、
3.人が動く組織を作る、ことです。
人が動く組織を作るために、当社は以下のことを実行しています。
1)公平な報酬評価システム
能力で給与を評価し、成果で賞与を評価します。
能力評価については、本人と上司以外に、周りからも評価を受けます。
2)社員の自己実現を支援するロードマップ
社員の才能ややりたいことを勘定しながら、一緒にキャリアプラン(ロードマップ)を考える。
3)社員のレベルアップを図る研修
毎年、階層別の研修のほか、社内では、技術勉強会や心の能力を高めるマイウェイ塾を開催しています。
最近はマンネリ化気味で、今後改善していきたいと思います。
本書を読んで、感銘した言葉をいくつか紹介します。
- 人が動く組織にするためには、公平な評価・人事・処遇が大前提です。
さらに、信賞必罰を徹底することです。
- 給与制度や人事制度の根本は、如何に御客様のためになる会社を作るか、です。
御客様の満足度を高めれば会社は儲かって、結果として社員も満足度が高まる。
- 「和気藹々」の社風では、人は育ちません。
皆が競い合って、御客様のために、会社全体が「切磋琢磨」している会社がよい会社です。
- つまり会社として努力することも大事ですが、
結果として「いくら儲かったか」という詰めを行うことが何より重要です。
- 面接などを通して、素直な人がどうか、エネルギーを持っているどうか、最後に地頭がいいかどうかということを見極めて人を採用する。
- 上司が部下に対して、「何をしてほしいか」「どこまで能力を高めてほしいか」ということをはっきり伝えることが大事です。
- 「理解は偶然、誤解は必然」。
つまり、理解されるのは偶然で、誤解されている方は当たり前という気持ちでプレゼンを行う姿勢が大切。
- 「独裁すれども、独断せず」。
つまり、ものを最後に決めるのがリーダーの務めだが、決めるまでに衆知を集めることです。
筆者プロフィール
氏名: 楊 仲慶(ヤン ツォンチン)
生年月日: 1962年6月1日
出 身 地: 中国浙江省
略歴:
1983年7月: 中国浙江大学電気工学部
卒業
1990年9月: 東京工業大学電気電子工学科博士を取得
1990年10月: 東洋電機製造(株)技術研究所入社
1994年1月: 東洋電機製造(株)退社
1993年7月: マイウェイ技研(株)設立
1999年11月: 西安交通大学 特聘 教授
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