技術者のビタミン・ニ週1冊「経営の本質」( Vol.40) |
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2008/07/28 月曜日 09:34:19 JST |
「経営の本質」(マービン・バウワー/ダイヤモンド社)
昨日が、わが社創立15周年の記念日であります。
15年間を振り返って、「どんの事業でも、成功のカギは自ら確固たる意思にある」という本書の言葉に、改めてうなずいた。
事業を経営することは、単に優れた業務上の決定を積み上げて金銭的な利益を出すことではない。
経営とは、組織の目標を定め、人材を集め成長させ、全員が目標達成に貢献し成功できるような仕組みを作ること。
2012年度のIPO化に向けて、成功するビジネスモデルをいま、一所懸命模索しています。
本書を読んで、感銘した言葉をいくつか紹介します。
- 経営目標とは、時代を超えて輝き続けるような手の届かない目標だといえる。
- 責任に権限を伴う。
言い換えれば、あるポストに就いた人がある責任を引き受ける場合、その人はそれに伴う権限をもつということだ。
- ライン部門(技術部、開発部)の権限は力による権限であり、
スタッフ部門(総務、資材)の権限は知識による権限なのだ。
ラインの権限をもつ人は「この仕事はいつまでに」と命じ、
スタッフの権限をもつ人は、「この仕事をする時は、この基準に従って」という。
- 事業の成功率はCEOが動かせる幹部社員の質に比例する。
- だから敢えてリスクを冒しても社内抜擢する価値は大いにある。
若すぎるとか経験がないと言った理由だけで登用を躊躇うのはもったいない。
- 自己啓発を促す最も強力な誘因は、現実に手腕を発揮しなければならない状況に直面させることである。
- 個人事業主ほど、モチベーションが高く生産性の高い人はほかにいないだろう。
事業の遂行に対しても結果に対しても責任があるからだ。
報酬は努力ではなく、成果にかかっているのである。
- 幹部職のトレーニングは、地位の上下を問わず、仕事を通じてしかできない。
- 権限委譲の第一歩は、責任と権限を明確に定義することである。
- 社員は3つの理由から仕事を好きになる。
第一は自由裁量の余地があること。
第二は業績に基づく昇進の機会があること。
第三は仕事から達成感(褒められ、認められる)が得られること。
筆者プロフィール
氏名: 楊 仲慶(ヤン ツォンチン)
生年月日: 1962年6月1日
出 身 地: 中国浙江省
略歴:
1983年7月: 中国浙江大学電気工学部 卒業
1990年9月: 東京工業大学電気電子工学科博士を取得
1990年10月: 東洋電機製造(株)技術研究所入社
1994年1月:
東洋電機製造(株)退社
1993年7月: マイウェイ技研(株)設立
1999年11月: 西安交通大学 特聘 教授
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