技術者のビタミン・ニ週1冊「事業を作るには 」( Vol.39) |
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2008/07/15 火曜日 11:27:48 JST |
「デルの革命」(マイケル・デル/日本経済新聞社)
私はいま、電動車e-Engineという新しい事業を手がけています。
本書を読んで、ビジネスを成功させるために、改めて次の3つが重要であることを認識しました。
1.事業を行うビジョン・大義名分
デルさんはパソコン業界に革命を起こしたいという夢を抱いたそうです。
私は、電動車の普及を自らの使命にしています。
2.事業分野(実現する舞台)
デルの場合は、IBMよりよいパソコンを安く提供する。
私の場合は、高効率・高信頼性のe-Engine(モータ・コントローラ)を提供する。
3.ビジネスモデル(スキム、経営手法)
デルは、ダイレクトモデルを構築し、サプライヤーや社員が目標を共有する仕組みを作りました。
これについて、私は、まだ模索中です。
本書を読んで、感銘した言葉をいくつか紹介します。
- 川上ではサプライヤーに向けて、川下では顧客に向けて時間と距離を圧縮していくことが競争優位の究極の源だ。
- 適切な人材を見つけ、採用できるかどうか――
それによって、事業の成否が決まってしまう。
人を雇うのは、ある仕事をさせるためではなく、デルという会社に参加してもらうためだ。
- デルは好奇心旺盛で、いつも何か新しいことを学ぼうという姿勢を持っている人間を探すようにしている。
- 自分の後継者を見つけ育成することは、社員全員の責任である。
- 最も有能人材を逃さない一番いい方法は、彼らの仕事を彼らに合わせて変えてやることだ。
- 顧客と良好な関係を保ち、喜んでもらうためには協力的で、互いのためになる「対話」を続けるのが一番大切だ。
- ダイレクトモデルの
第一戒律は「汝の顧客を知れ」、
第二の戒律は「顧客が何を望み、何を好むかを知れ」、
第三の戒律は「顧客のために何ができるかを考えろ」だ。
- デルは、サプライヤーを自分の会社の一部であるかのように扱っている。
筆者プロフィール
氏名: 楊 仲慶(ヤン ツォンチン)
生年月日: 1962年6月1日
出 身 地: 中国浙江省
略歴:
1983年7月: 中国浙江大学電気工学部 卒業
1990年9月: 東京工業大学電気電子工学科博士を取得
1990年10月: 東洋電機製造(株)技術研究所入社
1994年1月:
東洋電機製造(株)退社
1993年7月: マイウェイ技研(株)設立
1999年11月: 西安交通大学 特聘 教授
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