技術者のビタミン・ニ週1冊「社員の能力を引き出す」( Vol.30) |
|
2008/02/25 月曜日 20:43:12 JST |
「部下の能力を引き出す1001の知恵」(ボブ・ネルソン著/かんき出版)
私はいま、会社を新たに成長させる壁にぶつかっています。
これまでの成長は、自分ががむしゃらに働き、皆を引っ張ってきたように思う。
だが、さらに成長させるには、自分ひとりでの力では限界があり、如何にして部下の能力を引き出すかが、ポイントになります。
また、人の能力をフルに生かすことは、組織や社会に対する貢献であり、その人の価値で、幸福にもつながります。
本書を読んで、社員一人ひとり、チームや組織の力をどう発揮するか、多くのヒント・アイデアをもらいました。
来期から、自立した社員、自立した組織作りに取り組んでいきたい。
本書を読んで、感銘した言葉をいくつかご紹介します。
- 経営者が社員に無関心であれば、社員も経営者に無関心になる。社員を大切にしていることを示せば、社員も経営者を大切にしてくれる。
- そのものよりも、その言葉に込めあられたエネルギーの方が遥かに重要だ。
- ビジネスは人と人の関係なのだ。人は自分以外の人に関わるのであって組織に関わるのではない。
- リーダーシップの本質は信頼性である。
- 採用に当たっては、自分が成長することにしか関心がなく、他者や会社の成長をないがしろにするような人間を避けねばならない。
- チームの成長度合いを知る最も確実な方法は「私」という言葉に対して、「我々」という言葉がどれくらいの割合で使われているかを調べることだ。
- すぐれた仕事は、すべてマネジメントに逆らって成し遂げられたものだ。
- チーム活動で得られた最大の恩恵はメンバーのやる気が復活し、一人一人が責任感とオーナーシップをもてるようになったことです。
- 真のモチベーションは仕事をしながら自分が役に立てると実感することだ。
- 参加的経営というものを一言で言い表せば、適切な人材を適切なタイミングで意思決定に参加させることである。
- 質の高い製品を生み出すのは事業計画ではなく、人間である。
- 新しい方針を1つ定めたら、必ず古い方針を2つ捨てよう。
- 優れた指導者がやるべきことをやり遂げた時、人々はこう言うだろう。「我々が自力で成し遂げた」と。
筆者プロフィール
氏名: 楊 仲慶(ヤン ツォンチン)
生年月日: 1962年6月1日
出 身
地: 中国浙江省
略歴:
1983年7月: 中国浙江大学電気工学部 卒業
1990年9月:
東京工業大学電気電子工学科博士を取得
1990年10月: 東洋電機製造(株)技術研究所入社
1994年1月: 東洋電機製造(株)退社
1993年7月: マイウェイ技研(株)設立
1999年11月: 西安交通大学 特聘 教授
「技術者のビタミン・二週一冊」について
誰もが自分自身を成功させたいと思うはずです。そのために、重要なことは自分のレベルをあげることです。手軽く効果的な方法は、読書です。
【技術者のビタミン・二週一冊】は、技術者にとって読んだ方が良い本を私なりに選び、自分の体験と重ねながら紹介します。
本ビタミンと共に、是非ご一緒に読んでほしいです。
(本連載は筆者が発行するメルマガより筆者の許可を得て転載しています。)
|