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レポート:IDEC・金属加工研究会2011 プリント
2011/10/04 火曜日 07:13:09 JST

IDECの「金属加工研究会2011」がスタート
講演+教育講座+工場見学で実践的に学ぶ

■技能から周辺技術まで
横浜企業経営支援財団(IDEC)は9月から、おもに横浜・京浜地域の企業を対象に「横浜・金属加工研究会2011」をスタートさせた。特徴は従来の技術セミナーに加えて、教育講座、工場見学まで行う多面的、実践的な研究会で、金属加工の技能、冶具・段取りなど周辺技術を含め体系的に学べる。
技術リエゾンプロデューサーの鹿田洋氏は「モノづくりの現場はいま、技能の継承や、加工の基礎的な理論の習得、工具 管理や段取りの手法、また高付加価値技術の開発などが課題となっている。これらを学べる場を提供したい」と語る。
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■海外勢にどう勝つか
第1回は9月26日、産学交流サロンとして「金型の耐食性と各種プラスチックの成型加工性の改善」をテーマに技術セミナーが開かれ、岩手大学工学部応用化学・生命工学科の八代仁教授が「各種金型材料の耐食性」について講演し、また同芝崎祐二准教授が「高分子とその成型加工技術」について講演した。
第2回は11月1日(火)14:30?17:00、KGU関内メディアセンターで「海外勢に勝つ企業とは?横浜の"ものづくり企業"の戦略」と題して開催する。企業が得意分野の技術にどうフォーカスし、それをどう強化して、ビジネスとして運用すればいいかを事例から実践的に学ぶ。
講演は山之内製作所の山内慶次郎社長が 「航空宇宙から医療まで~試作と量産に込めたわが社の取り組みと丸秘仕組みづくり~『世界初!単品試作製造自動化ラインへの道のり』」、またアルファーテックの大野和実社長が「技能を育てる技術者評価と技術を育てる論理的思考法」というテーマで、ともに自社の成果を語る。

■技能継承の実践的手法
第3回は11月25日(金)15:00?17:00(予定)。技能 の継承について事例を踏まえて考える。テーマは「技能の育成・継承方法と技術による置き換え(その1)」で、「最新の技能の育成・継承ツールの特徴と実用例」を講演する。
第4回は1月20日(金)15:00?17:00(予定)。第3回に引き続き「技能の育成・継承方法と技術による置き換え(その2)」を行う。講演は「成果を上げる技能訓練計画制度と名人のカン・コツのデジタル化」。
第5回は2月24日(金)15:00?17:00(予定)、工具 管理などを取り上げる。テーマは「ここで差がつく!機械加工の重要な周辺技術に迫る!?工具管理と治具・段取り具の最前線?」。

■若手従業員向け技術講座
一方、セミナーと並行して教育講座が1月?3月に行われる予定。企業の若手従業員に加工の基礎理論を知ってもらうのを目的とし、大学などの協力を得て基礎的で重要な科目(「切削加工の基礎」、「ドリル加工の基礎」ほか)を数回のシリーズでわかりやすく講義する。要望により企業への出前講座も検討している。
さらに、2月?3月は第2回セミナーのタイトルでもある「海外勢に勝つ横浜の"ものづくり"」を実践している企業を見学し、"気づき"の場を提供する予定。
なお、9月26日に開催した第1回セミナーでは、八代仁教授がワイヤー放電加工機で加工する金型を錆びさせない技術について、基礎的原理から説明した。この技術は地元企業との産学連携で製品化されている。
また芝崎祐二准教授は、高分子材料の解説から樹脂成形加工のヒントなどについて講演した。
                         (取材日2011年9月26日)
問合先:(財)横浜企業経営支援財団 産学連携課 電話045-225-3733
IDEC:http://www.idec.or.jp/

 
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