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横浜リエゾンポート2010(第7回)-参加16大学の紹介(その3) プリント
2010/12/08 水曜日 16:34:27 JST

前回に引き続き、慶應義塾大学・協生館(日吉キャンパス)でおこなわれた横浜リエゾンポート2010のポスターセッションの概要を紹介します。

■岩手大学
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◇直接メタノール型燃料電池用高分子電解質膜の開発
岩手大学工学部 教授 大石好行
高分子電解質膜は、作動温度が低い,耐水性および耐メタノール性に劣るなどの欠点がある。安価で耐水性および耐メタノール性に優れ,高いイオン伝導性を併せ持つ耐熱性のプロトン伝導性高分子電解質膜を開発した。
キーワード=燃料電池、高分子、耐メタノール性。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。
◇恒温植物を模倣した温度制御デバイスの開発
岩手大学工学部 教授 長田洋
寒冷地に自生する「恒温植物ザゼンソウ」の有する温度制御メカニズムを、岩手大学・農工連携により解明し、民間企業(株式会社チノー)と共同により、そのメカニズムを応用した革新的な温度調節計の開発に成功した。
キーワード=温度制御、省エネ、ザゼンソウ
企業へのニーズ=企業ニーズに興味がある
◇有機へテロ接合による有機太陽電池の研究
岩手大学工学部 教授 叶榮彬
有機薄膜太陽電池の開発は、エネルギー変換効率の向上を目指して進められている。高効率化には、有機薄膜内のバルクヘテロ接合構造で重要ある。Au電極を用いたバルクヘテロ接合構造を有する有機太陽電池を研究する。
キーワード=太陽電池、有機・無機ハイブリット、半導体。
企業へのニーズ=企業ニーズに興味がある

■関東学院大学
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◇たばこの吸い殻を原料とした活性炭の製造
関東学院大学工学部物質生命科学科 教授 香川詔士
環境化学工学を専門分野として、現在は吸着操作による環境保全装置の開発にその重点を置いた研究を行っている。特に吸着操作による揮発性有機化合物(VOC)回収装置の開発と希薄大風量VOC回収時の課題である水分対策を検討している。この場合の一つの解決策として吸着剤の開発がある。
キーワード=吸着、活性炭、バイオ燃料。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。自分の研究成果を事業化したい。
◇米の裏作麦を原料とするバイオエタノールの製造
関東学院大学工学部物質生命科学科 教授 香川詔士
化石燃料は有限な資源であり、代替エネルギー源を早期に見つける必要があるといわれており、世界規模でのバイオアルコールの製造が進められている。このバイオアルコールの原料には糖質・デンプン質原料が主に利用されているが、トウモロコシなどの穀類を原料にする場合には食糧不足の問題が生じる恐れがある。一方、我が国の農業政策は米作が中心で水稲の裏作である麦の作付け面積は約9%である。その原因は麦の需要と供給のアンバランスから農家のとっては作付けのメリットが無いことにある。そこで、水稲の裏作に大麦を作付け、この大麦を原料とするエタノール発酵を農家の副業として行い、その蒸留精製所が地域毎に設置されれば我が国の新たな農業政策になると考え、その製造法を検討した。
キーワード=バイオエタノール、麦、酵母、もろみ、農業政策
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。
◇水耕式屋上緑化システムを用いた環境教育への取り組み
関東学院大学工学部社会環境システム学科 准教授 鎌田素之
市街化が著しく進む都市部においてヒートアイランド現象が顕著化し,その対策が求められています。その対策の1つとして屋上緑化が挙げられますが,これまで普及してきている屋上緑化はメンテナンス性に注目した粗放管理型の薄層緑化がほとんどでした。これらのシステムは一般的にコストが高く,一般家庭や学校施設での普及は自治体からの補助金に頼っているのが実情です。地球環境問題に広く注目が集まり,小中学校でも環境問題に関する授業が多く取り入れられています。ただ単にお金を投じて問題を解決するのではなく,将来を担う子供達が環境問題について考える事のできる新たな教材としての水耕式屋上緑化システムを紹介致します。
キーワード=水耕栽培、屋上緑化、ESD。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。自分の研究成果を事業化したい。試作に協力してくれる企業を探している。
◇ディーゼルエンジンの代替燃料
関東学院大学工学部工学部機械工学科 准教授 武田克彦
当研究室では,様々なディーゼル代替燃料を研究しております.その中から,BDFやGTL,廃プラスチック分解油などをご紹介いたします
キーワード=代替燃料、リサイクル燃料、排気ガス低減。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。試作に協力してくれる企業を探している。

■慶應義塾大学
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◇建築・都市のサステナブルデザイン
慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科 教授 伊香賀俊治
伊香賀俊治研究室では、建築・都市のサステナブルデザインを軸に、理工学・環境学・医学・経済学などの分野横断的な知見に基づき、快適で健康的な居住空間の実現方法から地球温暖化の対策まで幅広く研究している。
キーワード=健康、知的生産性、低炭素社会。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。
◇ナノ・マイクログリーンデバイス
慶應義塾大学理工学部機械工学科 専任講師 三木則尚
本パネルでは、ナノ・マイクロ加工技術を用いることを実現した、「潅水農業用刺入型植物含水量センサ」、「超高感度環境センシングを実現する表面増強ラマンチップ」の2つの環境センサについて発表する。
キーワード=ナノ・マイクロ加工、MEMS、センサ、農業、環境。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。企業ニーズに興味がある
◇次世代型大気観測システムの構築
慶應義塾大学理工学部応用化学科 専任講師 奥田知明
大気中の粒径2.5μm以下の微小粒子PM2.5は生体に悪影響があり、日本では昨年環境基準が設定され、削減対策が急務です。本研究ではPM2.5削減のための次世代型大気観測システム構築に取り組んでいます。
キーワード=大気汚染、環境計測、自然エネルギー利用。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。

■金沢大学
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◇高い耐久性を有する大面積有機薄膜太陽電池
金沢大学理工研究域 教授 高橋光信
耐久性に欠ける従来の有機薄膜太陽電池に対し、本技術は、大気下100時間以上の連続光照射でも太陽電池初期性能の95%以上が維持され、高温多湿・暗所での1,000時間以上の保管でも、太陽電池初期性能の90%以上が維持された。
キーワード=有機薄膜太陽電池、導電性高分子、有機半導体、無機半導体。

■同志社大学
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◇知的照明システム
同志社大学理工学部インテリジェント情報工学科 教授 三木光範
知的照明システムとは、任意の場所に任意の照度を提供し、かつ省エネルギーを実現する次世代型の照明システムであり、複数の知的照明機器と複数の移動可能な照度センサおよび電力計を1つのネットワークに接続することで構成されます。
◇リチウムイオン電池・キャパシタを用いた蓄電装置の開発
同志社大学理工学部電気工学科 教授 長岡直人
リチウムイオン電池は大電流充放電が可能な電池として注目を集めています。しかし、その充放電特性は充電率(SOC)に依存するため、最適な動作点設定には、負荷特性とSOCに応じた充放電制御が不可欠です。近年電気2重層キャパシタが注目されていますが、容量が電池と比して少ないため、システムを効果的に運用するには最適充放電制御は必須です。本研究は、すでに開発した電気鉄道用蓄電装置の技術を幅広い分野に応用し、各機器に最適な充放電システムの開発を目的とします。
キーワード=リチウムイオン電池、電気2重創キャパシタ、充放電制御、シミュレーション、マイコン制御回路
◇水素-空気二次電池        
同志社大学理工学部環境システム学科 准教授 盛満正嗣
リチウム/空気二次電池の600倍以上に相当する最大放電電流600mA、エネルギー密度300Wh/L以上を発揮する水素/空気二次電池(充電して何度も使用可能な蓄電池、いわゆる充電池)を開発しました。
キーワード=空気電池、二次電池、電力貯蔵、電気自動車、太陽光発電、風力発電、燃料電池、ハイブリット自動車、モバイル機器

■関西学院大学
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◇次世代省エネ半導体製造のための超高温ナノテク技術開発
関西学院大学 理工学部物理学科 教授 金子忠昭
SiC、AlN、グラフェン等は次世代省エネ半導体材料として注目されている。これらの材料の高品位化・高機能化・低コスト化を目的に、2000℃超高温領域でのプロセス環境開発をナノテクの視点から展開する。

横浜企業経営支援財団 http://www.idec.or.jp/

 
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