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横浜リエゾンポート2010(第5回)-参加16大学の紹介(その1) プリント
2010/11/26 金曜日 11:30:11 JST
市と横浜企業経営支援財団は11月18日、慶應義塾大学・協生館(日吉キャンパス)で、横浜リエゾンポート2010を開催し、連携16大学がシーズを公表するポスターセッションならびにワークショップを行った。配布資料に基づき、各大学の概要を3回にわけて紹介する。
■帯広畜産大学
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◇「北海道産低品位石炭を活用した酪農パーラー排水浄化システム」について
広畜産大学地域連携推進センター 産学官連携コーディネーター 田中一郎
農業のパーラー搾乳場から出る乳脂肪分を含む難分解性排水を、特殊セラミックを用いた処理により、微生物が分解しやすい形に変えた。また、脂肪分解能力の高い微生物を選抜し浄化システムを確立した。
キーワード=浄化槽、脂肪分解、酪農。
企業へのニーズ=システムの導入先をさがしている。

■神奈川大学
   kanagawa.jpg
◇地球環境に配慮したサステナブル建築構造
神奈川大学工学部建築学科 教授 岩田衛
「超寿命化」を第一に考え、さらに、意匠的、経済的、社会的な要因により、やむなく解体しなければならない場合を念頭に、リユースを想定したサステナブル建築構造の研究成果。
キーワード=サステナブル建築構造、長寿命、リユース。
企業へのニーズ=自分の研究成果を事業化したい。
◇未利用熱の有効利用によるCO2排出削減が期待される熱電発電 ~材料・デバイス・システム ~
神奈川大学工学部電子情報フロンティア学科 助教 米田征司
熱電発電を使って、未利用廃熱をリサイクリングするための熱電発電材料の開発、熱電発電モジュールの開発。
キーワード=Co2排出削減、省エネ化、熱電発電。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手を探している、企業ニーズを捜している。
◇製造コストの安い新しいバイオエマルション燃料の開発
神奈川大学研究支援部三相乳化プロジェクト 特別招聘教授 田嶋和夫
独自開発の三相乳化法によって、BDFの代わりに植物油を直接エマルション化することによって、製造コストの安価なバイオエマルション燃料を開発した。
キーワード=バイオ燃料、エマルション燃料、CO2削減。
企業へのニーズ=事業化をめざす企業を探している。

■東京工業大学
   toukou.jpg
◇スマートグリッドに対応した電気自動車用充放電システム
東京工業大学理工学研究科電気電子工学専攻 教授 赤木泰文
電気自動車用の分散型電力貯蔵装置のニーズがあるが、現在の充電スタンドには放電機能がない。双方(充電・放電)の電力の流れを可能にし、電気的絶縁機能を有する小型高性能電池充放電システムを紹介する。
キーワード=パワーエレクトロニクス、電力工学。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。自分の研究成果を事業化したい。
◇超高揚水特性を有する多孔質セラミックス
東京工業大学応用セラミックス研究所 教授 岡田清
可燃性繊維を造孔材とし、押出法で気孔径とその配列構造を制御することで、従来材料より数倍高い揚水高さを持つ多孔質セラミックスを実現した。毛管力だけで揚水・蒸発冷却でき、建造物の表面温度上昇を抑制できる。
キーワード=無機多孔質物質、セラミック環境材料。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。自分の研究成果を事業化したい。
◇光応答型溶媒抽出法を用いた貴金属回収プロセス
東京工業大学原子炉工学研究所 教授 竹下健二
自分の研究成果を事業化したい。
波長の異なる光照射により分子構造が変化する抽出剤を用いて、貴金属工業の最終廃液から二次廃棄物を発生することなく貴金属類を高選択回収できる「光応答型抽出プロセス」を紹介する。
キーワード=廃棄物処理、有価物回収、金属リサイクル。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。

■横浜国立大学
   yokokoku.jpg
◇イオン液体を利用したレアアースの濃縮及び回収技術
横浜国立大学教育人間科学部 自然環境講座 准教授 松宮正彦
「環境調和型溶媒:イオン液体を利用したレアアース廃棄物の陽極溶解について」
「電気泳動法によるレアアース濃縮及び電解析出法によるレアアース金属回収について」
キーワード=イオン液体、レアアース、リサイクル。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。自分の研究成果を事業化したい。試作に協力してくれる企業を探している。
◇籾殻からの金属シリコンの省エネルギー的製造法
横浜国立大学大学院環境情報研究院人工環境と情報部門 教授 奥谷猛
シリカを高濃度で含む籾殻から、アルミ還元剤を用いて省エネルギー的に金属シリコンを製造する方法について。
キーワード=もみ殻、金属シリコン、太陽電池。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。自分の研究成果を事業化したい。

■横浜市立大学
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◇藍藻を利用した有用物質生産研究
横浜市立大学環境生命コース 准教授 沓名伸介
藍藻は光合成をおこない糖、βカロチン、アミノ酸をつくります。形質転換にすぐれた淡水性シネココッカス、海洋性ピコプランクトンのプロクロロコッカス、食用藍藻のスピルリナの有用物質生産について紹介します。
キーワード=藻類、有用物質生産、遺伝子組換。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。

■東海大学
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◇昆虫病原性糸状を用いた生物農薬の防除効果促進剤の開発
東海大学農学部 教授 荒木朋洋
天敵糸状菌は農業害虫に感染し、殺虫する微生物である。そのため人や環境に優しく、今後、食の安全や持続的農業につながる極めて有用な微生物農薬として期待されている。
キーワード=昆虫病原性糸状菌、天敵糸状菌、発芽促進物資。
企業へのニーズ=共同・受託研究の相手企業を探している。自分の研究成果を事業化したい。試作に協力してくれる企業を探している。
◇地下海水を利用した高級魚介類の陸上養殖の研究
東海大学海洋学部 教授 秋山信彦
安全で安心、かつ環境に配慮した持続的かつ安定的な養殖生産の確立を目指し、陸上での魚類(アワビ、クロマグロ、アオリイカ、カワハギなど)の養殖生産技術の研究を行っている。
キーワード=養殖、地下海水、飼育技術。
企業へのニーズ=自分の研究成果を事業化したい。試作に協力してくれる企業を探している。
◇廃棄物ゼロを目指す完全循環型醸造技術の開発
東海大学農学部、産官学連携センター事務局
高アントシアニン含有芋を用いた高度循環型醸造プロセス、即ち焼酎製造後に生じた焼酎粕を用いたもろみ酢醸造試験、並びに機能性飲料の開発等により、廃棄物ゼロの完全循環型醸造技術の確立を目指した研究を紹介する。
キーワード=循環型醸造、焼酎かす、廃棄物ゼロ。
企業へのニーズ=自分の研究成果を事業化したい。
                                                                                         (敬称略)
横浜企業経営支援財団 http://www.idec.or.jp/
 
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