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今年も開催「みなとみらいスマートフェスティバル」その経済効果は?

今年も開催「みなとみらいスマートフェスティバル」その経済効果は?7月31日に横浜市のみなとみらいで開催された花火大会は、地元企業などが主体となった実行委員会によって、3年ぶりに開催された去年に続き今年も開催されました。  約2万発の花火が打ち上げられ、地元の飲食店やホテルなどに経済効果をもたらしました。  横浜市は、みなとみらい21地区の開発や事業活動がもたらす経済波及効果の推計を発表しており、2020年度には約2兆円の経済効果があったとされています。  世界的に有名な花火大会としては、シドニーの「ニューイヤーズ・イブ・ファイアーワークス」、モントリオールの「ラ・ロンドンド」、バルセロナの「マジカ・デ・ラ・メルセ」、ニューヨークの「マンハッタン・ファイアーワークス」などがあります。  これらの花火大会は、多くの観光客を集め、地元経済に大きな経済効果をもたらしています。
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お知らせ 再発刊に向けて準備中 大変ご迷惑をお掛け致しておりますがもう少しお待ちいただきます様宜しくお願い申し上げます。                                                                                                                           2023・1・1 横浜産業新聞編集部
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    ユーザ中心設計のすすめ(第60回)―タンジブルユーザンタフェース プリント
    2010/10/19 火曜日 20:52:40 JST

    今回は、タンジブルユーザインターフェース(Tangible user interface)を紹介します。このタンジブルユーザインターフェースはマサチューセッツ工科大学(MIT)の石井裕教授が提唱している新しいコンセプトのユーザインタフェースです。英語で「タンジブル」(tangible)とは、「実体がある、触れて知覚できる」という意味です。タンジブルユーザインターフェースとは、実体のないデジタル情報を、知覚し直接手で触り操作するという概念のユーザインタフェースを指しています。

    石井教授はこの概念をそろばんを例とって説明しています。そろばんは珠を指で弾いて操作しますが、これはまさに数字の情報に直接触れて操作しているのだという解釈です。これに対してキーボード、マウスを利用して画面を見ながら操作するパソコンは、操作対象には直接触れることができません。石井教授は、デジタルとフィジカルの世界の間に横たわる境界線を研究対象とし、タンジブルユーザインタフェースの探求を行なっているのです。

    それでは、下記にタンジブルユーザインターフェースの実例をご紹介しましょう。

    「タンジブル防災シミュレータ」 (NTTコムウェア)
    地図上に駒を置き、その駒をスイッチのように回したり、位置を変えることによって避難所の位置・災害発生地点・災害規模などを変更でき、実際の災害時に避難が可能かどうかなどをシミュレートできる。(Wikipediaより引用)
        ↓NTTコムウェアのサイト
        http://www.nttcom.co.jp/case/project/007_tangible/

    ミュージックボトル」 (MIT tangible media group)
    台座の上に瓶を置き、その蓋を開けると、録音されていた音楽などが再生される機器。瓶ごとに内容を変えることができ、複数の楽器の演奏を収録して合奏させることなども可能。 (Wikipediaより引用)
        ↓MIT tangible media groupサイトのミュージックボトル紹介ページ(動画あり)
        http://tangible.media.mit.edu/project.php?recid=66

    「The Reactable」
    ラウンド形状のディスプレイ上で、各種ブロックを移動、回転させることで、シンセサイザーを演奏することが可能。
        ↓デモンストレーション(youtube動画)
        http://www.youtube.com/watch?v=0h-RhyopUmc&feature=related

    「Microsoft Surface」
    30インチのタッチスクリーンを据えたテーブル型のパーソナルコンピュータ。ユーザはスクリーンを指先で触れたりなぞったりすることでこれを操作する。また、白点パターンをグラスや機器の底面に貼り付ける事で、テーブル上に置かれた立体物も認識することができる。例えばレストランの客がワイングラスを置いたときに、料理にマッチしたワインメニューを自動的に提供することも可能とのこと。
        ↓Microsoft社 Surfaceのサイト(動画あり)
        http://www.microsoft.com/surface/en/us/default.aspx

    いくつか事例を紹介しましたが、いかがでしょうか。パソコン、ケータイ、AV機器など、色々な製品が高機能、多機能なコンピュータと化し、実体のないデジタル操作を強いられている現代において、見落とされ、失われてきたものを思い出させてくれるタンジブルユーザンタフェース-また、デジタル偏重社会のアンチテーゼとも言えるタンジブルユーザンタフェースは私が最も期待している技術の一つです。今後の研究に大いに期待しています。

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    過去記事一覧(第1回~第59回)

    筆者プロフィール
    鞆 幾也 (TOMO, Ikuya)
    tomo.jpg1988年 金沢美術工芸大学工業デザイン科卒業。
    1990年 株式会社ノーバス設立に参画。
    2003年 株式会社ジー・テック・ノーバス設立。代表取締役に就任。
    (2005年10月株式会社U'eyes Designに移管)
    2005年10月から2007年9月まで株式会社U'eyes Designの上級執行役員に就任。
    現在はU'eyes DesignのUCD上級コンサルタントとシニアアドバイザーを兼務。
    医療機器のプロダクトデザインを行いつつ1996年頃よりユーザインタフェースデザインの業務をスタート。
    特に1998年頃から携帯電話の操作仕様設計から画面のグラフィックデザインまで数多くの端末の開発支援をおこなう。
    UCD開発支援の実績としては鉄道自動券売機(オムロン製)がある。

    株式会社 U'eyes Design:http://ueyesdesign.co.jp
    ui-logo-100316.gif

     
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