ユーザ中心設計のすすめ(第59回)―ユーザインタフェースデザイン |
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2010/09/21 火曜日 14:39:29 JST |
今回はユーザインタフェースのお話です。
弊社はまさにこのユーザインタフェースデザインの開発支援を行なっている会社です。一言で、ユーザインタフェースデザインといっても対象製品は非常に幅が広いのです。開発支援案件として多いのはソフトウェアの組み込まれた工業製品です。たとえば携帯電話、デジカメ、自動車、カーナビ、AV機器、家電製品などです。これらは皆さんが個人で所有し、日常生活で利用する民生品です。仕事で使うものとしては、産業機械、医療機器、分析機器などがあります。また、PC上で作動するアプリケーションソフトやWEBサイトも対象になってきます。これからもその傾向は変わらず、増加の一途かと思われます。
ユーザインタフェースとは
ユーザビリティハンドブック(共立出版)には
「ユーザが機器システムを使用するときに、ユーザと機器システムが接する接面のこと」とあります。この接面には2つあり、ひとつはPCやケータイの表示画面のように
システム側からユーザに伝えるための接面と、もうひとつは押しボタン、キーボード、マウス、タッチパネルのようにユーザの意志をシステムに伝えるための接面です。
ユーザインタフェースデザインとは、ユーザが判りやすく、効率的に、楽しく目的に達することができるようこの接面をデザインすることです。狭義のユーザインタフェースは、ソフトウェアが入っている機器に存在するものですが、広義でとらえると、ソフトウェアの入っていない製品も同様に存在するものと考えます。たとえば、家電製品や日用雑貨についている取り扱い説明書そのものや、レトルトやインスタント食品の調理方法を示した説明書きなども、ユーザインタフェースと解釈してもいいでしょう。
以前にもご紹介しましたが弊社スタッフが、街で触れた製品、施設、案内標識などの使いやすい点、使いにくい点などを写真などを交えながらレポートしている
「使いやすさ日記」http://usability.ueyesdesign.co.jp/diary/
は、実はソフトウェアが入っている機器よりも、ソフトウェアが入っていない製品を対象にしているものが多いのです。
このコラムの読者のみなさまも、広義のユーザインタフェースに着目して、あらためて自社製品やサービスを俯瞰しチェックしてみてはいかがでしょうか。
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【お知らせ】
1.「モノ・コト尺度」でユーザをセグメントいたします。
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過去記事一覧(第1回~第58回)
筆者プロフィール
鞆 幾也 (TOMO,
Ikuya)
1988年
金沢美術工芸大学工業デザイン科卒業。
1990年 株式会社ノーバス設立に参画。
2003年
株式会社ジー・テック・ノーバス設立。代表取締役に就任。
(2005年10月株式会社U'eyes
Designに移管)
2005年10月から2007年9月まで株式会社U'eyes Designの上級執行役員に就任。
現在はU'eyes
DesignのUCD上級コンサルタントとシニアアドバイザーを兼務。
医療機器のプロダクトデザインを行いつつ1996年頃よりユーザインタフェースデザインの業務をスタート。
特に1998年頃から携帯電話の操作仕様設計から画面のグラフィックデザインまで数多くの端末の開発支援をおこなう。
UCD開発支援の実績としては鉄道自動券売機(オムロン製)がある。
株式会社 U'eyes Design:http://ueyesdesign.co.jp
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