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心のビタミン・一週一話「国際化の中の日本」( Vol.29) プリント
2009/11/02 月曜日 08:51:21 JST

先日、上海で、横浜経営支援財団・上海事務所が主催するセミナーに参加しました。
講師は、中国ビジネスに30年以上の実績がある上海華鐘コンサルディング・古林恒雄社長でした。
http://www.shcs.com.cn

古林社長によると、ここ10年、中国GDPの平均伸び率は10%以上、2008年のGDPは、1998年の約3倍になりました。
一方、日本は、この10年間、平均伸び率が0で、今年はマイナス5~6%だと言われています。
2009年、中国はついに日本を抜いて、世界第2位の経済大国になるそうです。

古林社長の話では、日本の経営者も含め、中国に対する見方が、10年も遅れているそうです。
その証拠の1つには、いまだに中国の発展は外資の投資と輸出による成長型だと捉えています。
(事実、私自身もそのように考えていました。)
しかし、実際は、中国は既に2006年より内需型、つまり個人消費による成長型に変わったのです。
アメリカCIAが算出する購買力平価(PPP)換算GDPでは2008年は既に日本の1.7倍にもなっています。

今回、中国出張中に、2人の現地日本人社長に交流する機会がありました。
「楊さんね、自分は日本人だけど、あまり日本を好きじゃない。
第一に、何でも決めるのに、慎重すぎて、時間がかかりすぎる。
そして、何を考えているか、本音が分からない。
だから、中国でビジネスするのが、大好き。」

中国のビジネ業界では、こういう話があります。
「これまでは、大きな魚が小さな魚を食べる。
これからは、速い魚が遅い魚を食べる。」
中国ビジネスの勝敗を決めるのはスピードです。

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yan.jpg筆者プロフィール
 氏名: 楊 仲慶(ヤン ツォンチン)
 生年月日: 1962年6月1日
 出 身 地: 中国浙江省
略歴:
 1983年7月: 中国浙江大学電気工学部 卒業
 1990年9月: 東京工業大学電気電子工学科博士を取得
 1990年10月: 東洋電機製造(株)技術研究所入社
 1994年1月: 東洋電機製造(株)退社
 1993年7月: マイウェイ技研株式会社設立 (現Mywayプラス株式会社)
 1999年11月: 西安交通大学 特聘 教授

 
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