ユーザ中心設計のすすめ(第28回)― 「ユーザ中心設計の効果」について |
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2009/04/10 金曜日 08:02:08 JST |
このコラムの27回までは、弊社サイトのコンテンツである「使いやすさ日記」の記事の解説をおこなってきました。GOODな事例はユーザの視点でデザインされているもの、BADなものは設計者がユーザのニーズやウォンツを正しく捕らえられなかったものでしたが、「ユーザ中心設計」の肝はお伝えできたでしょうか?
今回からは「ユーザ中心設計」や関連する用語について写真や図を交えながら判りやすく解説したいと思います。
今回の テーマは 「ユーザ中心設計の効果」についてです。「ユーザ中心設計」とは、各種製品やソフトウェア、WEBサイト等をデザインする際に、エンドユーザの立場や視点に立って設計を行うことです。その目的はユーザにとって使いやすくすることです。
よく、ユーザ中心設計の開発支援を行なっているとクライアントから「いくら儲かるの?」とか、「どのくらいコストが削減できるの?」といった質問を受けます。明確な数字で答えることは簡単ではありませんが、明らかな効果点は下記のように説明可能です。
開発フェーズにおいては、ユーザのニーズを正しくとらえて設計を開始するので、手戻り(設計のやり直し)が減少します。これは開発コストや開発期間の低減につながります。販売フェーズにおいては、ユーザのニーズにマッチし使いやすい製品になることで販売額(売上)がアップしファンも増え、シェア拡大につながります。
利用フェーズにおいては、使いやすさから利用時の効率が向上し、ユーザ満足度がアップします。またコールセンターへの問い合わせも減少します。
上記の3つのフェーズはそれぞれ、メーカー、販売店、ユーザに該当します。それらは相互にメリットがあり、Win-Win- Winの関係が成り立ちます。(下図参照)
さて皆さんの会社の製品やサービスはWin-Win- Winになってますか?
以下は引用および参考サイトです。
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ユーザー中心設計
参考: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E4%B8%AD%E5%BF%83%E8%A8%AD%E8%A8%88
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過去記事一覧(第1回~第27回)
筆者プロフィール
鞆 幾也
(TOMO, Ikuya)
1988年 金沢美術工芸大学工業デザイン科卒業。
1990年 株式会社ノーバス設立に参画。
2003年
株式会社ジー・テック・ノーバス設立。代表取締役に就任。
(2005年10月株式会社U'eyes
Designに移管)
2005年10月から2007年9月まで株式会社U'eyes Designの上級執行役員に就任。
現在はU'eyes
DesignのUCD上級コンサルタントとシニアアドバイザーを兼務。
医療機器のプロダクトデザインを行いつつ1996年頃よりユーザインタフェースデザインの業務をスタート。
特に1998年頃から携帯電話の操作仕様設計から画面のグラフィックデザインまで数多くの端末の開発支援をおこなう。
UCD開発支援の実績としては鉄道自動券売機(オムロン製)がある。
株式会社 U'eyes Design:http://ueyesdesign.co.jp
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