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今年も開催「みなとみらいスマートフェスティバル」その経済効果は?

今年も開催「みなとみらいスマートフェスティバル」その経済効果は?7月31日に横浜市のみなとみらいで開催された花火大会は、地元企業などが主体となった実行委員会によって、3年ぶりに開催された去年に続き今年も開催されました。  約2万発の花火が打ち上げられ、地元の飲食店やホテルなどに経済効果をもたらしました。  横浜市は、みなとみらい21地区の開発や事業活動がもたらす経済波及効果の推計を発表しており、2020年度には約2兆円の経済効果があったとされています。  世界的に有名な花火大会としては、シドニーの「ニューイヤーズ・イブ・ファイアーワークス」、モントリオールの「ラ・ロンドンド」、バルセロナの「マジカ・デ・ラ・メルセ」、ニューヨークの「マンハッタン・ファイアーワークス」などがあります。  これらの花火大会は、多くの観光客を集め、地元経済に大きな経済効果をもたらしています。
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お知らせ 再発刊に向けて準備中 大変ご迷惑をお掛け致しておりますがもう少しお待ちいただきます様宜しくお願い申し上げます。                                                                                                                           2023・1・1 横浜産業新聞編集部
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    ユーザ中心設計のすすめ(第26回)― 判りやすいものさし プリント
    2009/03/14 土曜日 20:01:59 JST
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    本編: 身近なものさしでわかりやすく~地図の縮尺表示~
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    インターネットで地図を見られるサービスはたくさんありますが、最近いくつかのサービスで下図のような工夫がなされていたのでご紹介します。
                     rs-26-a.gif
                      図1:Yahoo!地図情報/市や町など馴染みの単位
     
                     rs-26-b.gif
                     図2:Mapion(マピオン)/細道など直感的に把握しやすい単位も

    地図の拡大縮小に使うスライダーの上に、マウスを持っていくと「県」や「市」などのガイドが表示されます。
    インターネットの地図サービスをはじめ、カーナビなどでも地図の拡大縮小を操作することができますが、ほとんどの場合、従来からある地図の縮尺表示である「1/8000」や「1/75000」などの表示が用いられています。もちろん、元々地図を読み解くのに長けている人や、カーナビの操作に慣れている人にとっては問題ないのかもしれませんが、私などはいつも合わせたい縮尺に地図の表示をうまく合わせることができません。いきなり全国になってしまったり、誰かの家がアップになってしまったり…。

    実際の何分の1に縮小されているのかを表すことは、決して間違いではないのですが、「市」や「丁目」で表してくれる方が、スケール感がダイレクトに伝わります。
    今回の「縮尺表示」のように、単位や数値などを自分の身近なスケールで表してくれるものさしは、他にも色々と考えられそうですね。
    ・    参考1「Yahoo!地図情報」http://map.yahoo.co.jp/
    ・    参考2「Mapion(マピオン)」http://www.mapion.co.jp/ 

    ※本編部分は使いやすさ研究所<http://usability.novas.co.jp/>の使いやすさ日記(No.429 担当:関野)より、一部加筆修正して転載しています。
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    解説: わかりやすいものさし
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    今回はインフォメーションデザインのお話です。
    本編は、地図のスケールを「県」「市」「町」といったユーザの目的に合った表現にすることで利便性を高めている良い事例ですね。これはユーザ視点で考えられたすばらしいインフォメーションデザインだと言えます。紙の地図の縮尺は実際の距離を知る上で非常に重要な情報ですが、インターネット上の地図の場合は縮尺は重要ではありませんし、また縮尺の数値からは表示される地図の細かさのイメージがつかめません。

    では世の中のわかりにくい数値を別の尺度で表現することで親しみやすくしてあるものをいくつか紹介しましょう。さて、南米チリには世界一の広さのプールがあるそうです。その広さは8万平方メートルとのことですが、これではいまひとつピンときません。これを「東京ドーム2個分の面積」といえばどうでしょうか。かなりイメージが掴めますよね。2007年の世界主要国のビール総消費量は約1億7552万キロリットル(大びん換算で約2773億本)だそうです。そう言われてもまったくイメージできません。それを「東京ドームをビールジョッキに見立てると、約142杯分に相当する」といえば感覚的に伝わります。

    WEBで検索しても、かなりの多くの事例が東京ドーム○個分という例えで紹介されています。ニュースでもよく聞かれるフレーズですね。ネットには「東京ドームに行ったことのない人はどうするんだ!」といった批判的な意見もありますが、ざくっとした面積や容積を伝えるには有効な方法だと思います。

    また、地球から月までの距離を38万キロメートルといってもピンときませんよね。これを「新幹線で80日、飛行機だと20日で到着する距離」と表現されているのをよく見かけますが、これは距離感を時間に置き換えることでユーザに理解しやすく工夫されたものです。不動産の広告でも「駅から歩いて8分」といった表現は一般的ですよね。

    これらは全部ユーザ視点で数値を別なものに例えて表現したものです。具体的な数値だけではなく、別な尺度で表すことでユーザにイメージを掴みやすくしているわけです。
    ここからは読み物になってしまいますが、下記のヤード・ポンド法は我々の最もイメージしにくい単位ではないでしょうか。12進法が使われていたり、わかりにくいことこの上ないですね。
    距離(長さ):ヤード、フィート、インチ、マイル
    1インチ = 1/12フィート = 2.54 cm
    1フィート = 1/3ヤード = 30.48 cm
    1ヤード = 0.9144 m
    1マイル = 1760ヤード = 1.609344 km
    面積: 平方フィート、平方マイル  
    容積: ガロン、バレル
    質量: オンス、 ポンド

    このヤード・ポンドの単位ですが日常においても困ることが多々あります。まずテレビやモニタのサイズがインチ表現でわかりにくい。自転車や自動車のタイヤ(ホイールの直径)もインチですし。ゴルフ場ではメートルでなくヤードが使われています。(学生時代にキャディのアルバイトをしていた時、お客からカップまでの距離をメートルで聞かれ困りました。)あとはデザインの仕事をしているとdpiという単位もよく出てきますがインチが判らないとイメージがつかめません。 また「マイレージに1000マイルたまっています」と言われてもピンときません。ボウリングのボールの重さはポンド表現なので、いつも自分が使っている玉は何キロなのか判りません。プロボクシングの階級別体重制限もそうです。「赤コーナー115ポンド!」と言われてもサッパリです。

    実は、アメリカ合衆国において法律上ではメートル法が公式の単位系ですが、ヤード・ポンド法が使用禁止となっていないために今でも広く使用されているのだそうです。ちなみに日本においては、昭和34年の計量法によりヤード・ポンド法の使用が禁止され、メートル法のみを使用することとなりました。
    メートル法で完全に世界統一すればシンプルでわかりやすい世の中になると思いますがいかがでしょうか?

    下記は、単位に関するジョークが掲載されたサイトです。
    面白い単位の制定ですね。(^-^)
    http://homepage2.nifty.com/NG/PC/PC021.htm
    以下は引用および参考サイトです。
    --------------------------------------------------
    ヤード・ポンド法
    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%89%E6%B3%95

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                                                               過去記事一覧(第1回~第25回)
    筆者プロフィール
    鞆 幾也 (TOMO, Ikuya)
    tomo.jpg1988年 金沢美術工芸大学工業デザイン科卒業。
    1990年 株式会社ノーバス設立に参画。
    2003年 株式会社ジー・テック・ノーバス設立。代表取締役に就任。
    (2005年10月株式会社U'eyes Designに移管)
    2005年10月から2007年9月まで株式会社U'eyes Designの上級執行役員に就任。
    現在はU'eyes DesignのUCD上級コンサルタントとシニアアドバイザーを兼務。
    医療機器のプロダクトデザインを行いつつ1996年頃よりユーザインタフェースデザインの業務をスタート。
    特に1998年頃から携帯電話の操作仕様設計から画面のグラフィックデザインまで数多くの端末の開発支援をおこなう。
    UCD開発支援の実績としては鉄道自動券売機(オムロン製)がある。

    株式会社 U'eyes Design:http://ueyesdesign.co.jp
    usereyes.gif



     
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